2006年10月05日

それを世間は「ポン手」と言うんだよ。

商売人にはおなじみの”手形””小切手”などの決済手段。

銀行に信用がある間は、現金の用意無しにこれらの紙を信用に、得意先や下請けに支払いをすることもできる便利な”紙”です。

しかし、この手形、小切手類は、約束の期日までに、当座預金に残高を用意しておかなければ”不渡り”ということになり、受け取った方はお金がもらえないということになります。

不渡りは、1回だけなら、遅れて決済してもまだ”紙”は利用可能なのですが、2回目になると、もうアウトです。

業界では、1回目の不渡りを「片目を瞑る」と言い、イエローカードのような状態であることを示しています。

2回目の不渡りを出すと、もうこれは本当にタダの紙になってしまいます。

しかし、紙を受け取る側にしてみれば、金融業者のようにそれらの不渡り情報である業界紙でも購読しておかない限り、その紙がどういう状況であるかというのはわかりにくいものです。

小切手の場合は、一部先付け(小切手の日付欄が渡した日よりだいぶ先にしてあるもの)を除いて、銀行に換金しに行けばすぐにわかるのですが、手形の場合は、そもそも60日とか90日というスパンで決済するため、その期間はもらったほうも大事に保管しておくということが多いのです。

そして、90日など経過後に、銀行から付箋(換金できないというお墨付き)が付いて帰ってきた手形を見て呆然とするのです。

この、死んだ手形を堂々と支払いに充てる人間が世の中にはいます。

商品を仕入れたり、仕事をさせたりして、支払いは手形で・・と持ちかけ、その間に行方をくらましてしまうというもので、そういう手形を業界では「ポン手」と呼んで警戒しています。

実際に死んでいなくても、片目を瞑っていて、2回目も不渡り確実であると発行者が自認している場合もそれに当たります。

この「ポン手」は、ややこしい業界の方々や、半ヨゴレの連中が事実上倒産した会社や、夜逃げした社長などから、印鑑などを押した状態で1冊(だいたい50枚綴り)1万円とかで買い取り、同じく死にかけの社長連中に1枚3万円とかで売ったりすることもあります。

買った人は、その手形に適当な金額をチェックライターで打ち、支払先に対してこう言い訳します・・

「現金で○万円支払う予定でしたが、自分の元請けが手形で支払ってきた、迷惑をかけるわけにはいかないので、この手形をそのまま御社への支払いに充当します」

などと言葉巧みに言うわけです、相手も、「もらえないよりましか・・」と思いながらそれを受け取り、60日とか90日ガマンするわけです。

ポン手で支払った業者がまだましなやつなら、その手形の期日までに現金などを用意して「あれから走り回って金策が付いたので現金で支払う、先日の手形と差し替えてください」などといって、結局時間稼ぎのためにポン手を利用するという結果になることもあります。

これじゃ詐欺じゃねーか!と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、このような行為は詐欺罪での立証が難しいとよく聞きます。

日常的に紙を触る業種というのは割と多いものですが、貧乏なのに支払いは紙で、というような業者に出会ったら有無を言わさず受注を断りましょう。

今の世の中、上場企業でもない限り、現金も持ってないやつとの取引は控えた方がいいでしょうね。
 

posted by shinogi at 20:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | 借金コラム
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